看護師は腰痛に注意

看護師のみならず、重い物を持ち上げる機会の多い職業では、腰痛が大きなリスクとして認識されています。こればかりは、たくましい筋肉の持ち主であっても防げないことがあり、腰の強さそのものには個人差もあるのです。しかし、ちょっとしたポイントを意識しながら作業に取り組むだけでも、腰痛のリスクを軽減させることができます。力作業をする際は腰にダメージを与えないよう、できるだけ背筋を伸ばした姿勢のまま腕の力を使って持ち上げるのがポイントです。また、下から持ち上げる場合は足の屈伸運動を利用して、一気に持ち上げるようにします。腰にかかるダメージは、蓄積してしまうとなかなか取り除くことが難しいです。その結果、ぎっくり腰や椎間板ヘルニアといった重大な症状を引き起こしてしまいます。そのため、ダメージを癒すことを考えるよりも、まずはいかにして「ダメージを蓄積させないようにするか」に注力するのが望ましいでしょう。もちろん、マッサージやストレッチなどの自己ケアを怠らないことも大切ですが、それだけではどうしてもダメージの蓄積スピードのほうが上回ってしまいがちなのです。「猫背」なんかがもっとも代表的ですが、人間には必ずクセになってしまっている姿勢や運動パターンがあり、それが無意識のうちに腰痛を引き起こす原因になっていることが多々あります。長期間、あるいは生涯に渡り看護師として生きていきたいと考えるのであれば、腰痛には十分注意しましょう。

□■□関連サイト・・・看護師のための腰痛対策委員会□■□

悪化させないためには予防も大切